日日是好日
この言葉に初めて出会ったのは、相田みつを の言葉だったと思う
ふっても てっても
日日是好日
泣いてもわらっても
きょうが一番いい日
私の一生の中の
大事な一日だから
日日是好日とは、その日一日をただありのままに生きる境地のこと
どんなことがあっても、ただひたすらに生きれば、全てが好日
これが禅語であると知ったのは、しばらく後だったか
先月コラボしたシッダさんに、「パールさん(私のこと)、この本、好きだと思う」と、この言葉と同名の本をいただいた
森下典子著 『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 飛鳥新社
シッダさんの予想通り、私の感性にフィットして、一気に読み終えてしまいました
茶道を習い始めて25年の著者が、お茶の世界を通して気づいたさまざまな事を綴った一冊です
道具やお菓子、茶花、お軸などに季節を映し
お茶を点てるときも、いただくときも、今この瞬間を、五感で一心に味わう茶の世界
変えることのできない過去や、どうなるか分からない未来にとらわれることもない
優劣も損得もない
ただただ今この瞬間に専心し、その日一日をありのままに生きる
そうすれば、人はどんな状況にあっても毎日を好日と受け止めて生きることができる
その積み重ねが素晴らしい一日を作り、一生を作る
永遠の今この瞬間
茶道の世界に身を置いた著者が、25年かけて行きついた しあわせの境地です
日本の茶道と私がやっている台湾茶芸とは趣が異なりますが、今この瞬間に専心することは【たまゆら庵】の趣旨と重なります
五感を使ってお茶を感じてもらう = 自分の今の感覚を意識してもらう
そして、それを共有してもらう
「たまゆら」とは、ほんの束の間という意味で使われることが多いのですが、もともとは「玉響」と書き、玉と玉が触れ合って響く音をさす言葉です
わたしたちは過去に生きることも、未来に生きることもできません
今、この瞬間しか生きることしかできないのです
その一瞬を、ひとりひとりがいい音を響かせて生きられる場になりますようにとの願いを込めて「たまゆら庵」と名付けました
皆様、まずは今日一日、どんな状況にあっても「日日是好日」でいきましょう~